歴史と自然を堪能する相馬の旅

相馬中村神社 観光
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福島県相馬市は、東に太平洋、西に阿武隈高地の山々を擁する浜通り地方の代表的な都市です。

戦国時代、桓武平氏の流れを汲む相馬氏が拠点とし、関ヶ原の戦い後に改易の危機に立たされたものの、江戸時代には中村藩6万石の城下町として引き続き相馬氏の支配が認められました。

このことから、相馬市内には平将門以来の信仰を保つ妙見神を祀る「相馬中村神社」のような歴史的スポットが多くみられるほか、騎馬武者による神旗争奪が特徴的な「相馬野馬追」のような伝統行事も開催され、全国各地から多くの観光客を集めています。

また、自然豊かな環境もこの地域の魅力であり、白砂青松が広がる名勝地「松川浦県立自然公園」、地場産品が購入できる「道の駅そうま」などが人気となっています。

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相馬市の観光スポット3選

相馬中村神社

相馬中村神社は、天之御中主神祀る神社であり、相馬中村城跡に当たる小高い丘の上に鎮座しています。天之御中主神は天地開闢の神話に登場する神であり、神仏習合の時代には妙見菩薩と同一視されていました。

この「相馬中村神社」のはじまりは、平安時代、相馬氏の始祖である平将門が、下総国(今の千葉県・茨城県)に守護神として妙見社を建立したことにあるとされています。

現在の相馬市一帯を支配していた戦国大名の相馬氏は、当初は小高城を拠点としていましたが、江戸時代に入ると、「慶長三陸地震」の影響もあって、より北側の中村城を藩主の居城とするようになり、あわせて城内に妙見社を建立しました。したがって、直接的な意味合いでは、この城内の妙見社が「相馬中村神社」のはじまりともいえます。

「相馬中村神社」の拝殿や本殿の建物は、急な石段を登った先にあり、江戸時代初期に当時の中村藩主が建立した貴重な文化遺産として、国の重要文化財に指定されています。

また、この神社の神事として、大勢の騎馬武者たちがこの神社を出陣し、勇壮な甲冑競馬や神旗争奪戦を繰り広げる「相馬野馬追」が毎年7月(ただし、馬の日射病対策として、2024年からは5月~6月開催となる)に開催されています。

相馬中村神社
■所在地:福島県相馬市中村北町140
■電話番号:0244-35-3363
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:常磐自動車道・東北中央自動車道「相馬インターチェンジ」から車で10分
JR常磐線「相馬駅」から徒歩で25分

道の駅そうま

「道の駅そうま」は、相馬市の新たな観光拠点として、太平洋に面した国道6号沿いに設けられたドライバーのための施設であり、かつての本陣のにぎわいをイメージしています。

「道の駅そうま」は、大型車や身体障害者の車両も駐車可能な大規模な駐車場を完備しており、市内に観光旅行やドライブに訪れる人たちの休憩スポットとして重宝されています。

内部には地元の魚介類や果物などを販売する物産販売施設や、観光客向けの軽食施設などがあります。また、「東日本大震災」の惨状を伝える情報提供施設や、地元の観光PRを兼ねた地元食材の調理・試食や、甲冑の試着などを通じて「相馬野馬追」の雰囲気を体験できる体験実習館なども設けられています。

道の駅そうま
■所在地:福島県相馬市日下石金谷77-1
■営業時間:9:30~18:00(物販施設)
■電話番号:0244-37-3938
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:常磐自動車道・東北中央自動車道「相馬インターチェンジ」から車で10分

松川浦県立自然公園

「松川浦県立自然公園」は、相馬市の中心市街地にある相馬駅から東に5キロほどの太平洋沿いの一帯を指し、白砂青松の広がる中洲をはじめ、大小の島々が浮かぶ景観美が特徴です。このため、松尾芭蕉が絶賛した松島と比較して「小松島」などと呼ばれることもあります。

かつては遊覧船が就航し、釣りや潮干狩りも盛んでしたが、「東日本大震災」の際には松林が津波になぎ倒されるなど甚大な被害を受けました。

現在は「大洲松川ライン」が開通したほか、海岸部での松の植林や名物である青海苔の養殖なども順調に進んでおり、かつてのにぎわいを取り戻すことが期待されています。

松川浦県立自然公園
■所在地:福島県相馬市磯部大洲
■公式サイト:[こちらをクリック]
■交通アクセス:常磐自動車道・東北中央自動車道「相馬インターチェンジ」から車で10分

相馬の海の幸・山の幸

いちご狩り

自然に恵まれた相馬市では、海の幸、山の幸それぞれが特産品として知られており、「道の駅そうま」のような観光拠点施設で実際に手にとって楽しむことができるほか、地元食材を使うレストランなどもあります。また、最近では地元のブランド化推進協議会により、さまざまなご当地グルメをインターネットを通じて購入する手段も設けられています。

相馬市の沖合は親潮と黒潮とが交わる潮目に当たることから良好な漁場が形成されており、しらす、小女子、ホッキ貝、青海苔、ひらめ、あんこうなどが名産品となっていて、海苔の佃煮やホッキ貝粕漬に代表される加工食品も人気です。

また、幸水などみずみずしい味わいの梨やいちごといった果物を中心に、原木栽培の椎茸や、ブランド牛の相馬牛なども知られています。

まとめ

福島県の浜通り地方の中心都市の一つである相馬市は、中村藩の城下町として栄えた歴史をもち、城の守護神である国指定重要文化財の「相馬中村神社」などの数々の文化遺産がみられます。この神社の神事として開催される伝統行事の「相馬野馬追」は、大勢の騎馬武者たちが競馬や神旗争奪戦を行う勇壮なもので、全国から多くの観光客を集めています。

この相馬市の新たな観光拠点として、大名の本陣をイメージした「道の駅そうま」も開設され、ドライブの際の休憩利用をはじめ、地元の名産品をその場で味わったり、購入したりすることができるようになっています。

また、相馬市の豊かな自然を代表するスポットとしては太平洋沿いに広がる「松川浦県立自然公園」があり、白砂青松や大小の島々などの特徴的な景観から「小松島」という美名で呼ばれることもあります。

海と山の豊かな自然を抱えた相馬市には、ホッキ貝や青海苔、梨やいちごなどの名産品が多く、「道の駅そうま」で購入することができるほか、最近はインターネットでの通販も可能です。

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